Q. 国債の金利って固定されてるんじゃないんだっけ?
A. 半分正解。利息の「金額」は発行時に固定される。ただし国債は市場で売買されるため価格が変動し、実質的な利回りは常に動いている。
固定されているのは「利息の金額」だけ
国債には表面利率(クーポン)という固定の利率がある。発行時に決まり、その後は変わらない。
例:額面100万円・表面利率1%の国債
→ 毎年1万円の利息が、10年間ずっと固定で支払われる
ところが国債は株と同じように市場で売買できるため、その売買価格は需給によって毎日変動する。ここから話がややこしくなる。
価格と利回りは逆に動く
国債が売られて価格が下がると…
90万円で買える国債から毎年1万円の利息
実質利回り = 1万円 ÷ 90万円 ≒ 1.1%(上昇)
安く買えた分、同じ1万円がより大きな「実質的なリターン」になる。
国債が買われて価格が上がると…
110万円で買った国債から毎年1万円の利息
実質利回り = 1万円 ÷ 110万円 ≒ 0.9%(低下)
高く買った分、同じ1万円が「実質的なリターン」として小さくなる。
国債価格 ↑ → 長期金利 ↓ 国債価格 ↓ → 長期金利 ↑
だから日銀が国債を買うと長期金利が下がる
日銀が市場で国債を大量に買う → 国債の需要が増える → 国債価格が上がる → 長期金利が低下。
これが量的緩和で「金利を低く抑える」メカニズムの正体だ。逆に日銀が国債の買入れを減らすと、価格が下がり長期金利は上昇する。