Q. 「宝くじは愚か者の税金」って本当なのか?
A. 宝くじは「自発的に払う税金」だ。売上の約54%は運営費・収益金として徴収され、当選者に戻るのは残りの約46%にすぎない。収益金は地方自治体の財源になる。
宝くじの「還元率」は約46%
徴収される側(54%)
当選金(46%)
収益金
約38%
地方自治体へ
販売経費等
約12%
印刷・販売手数料
当選金
約46%
当選者に分配
1,000円分の宝くじを買うたびに、期待値は約460円。残りの540円は最初から戻ってこない。
他のギャンブルと比べると
還元率だけ見れば、宝くじは最も割が悪い。「ギャンブルの中で唯一、胴元が政府」という点が他と異なる。
収益金はどこへ行くのか
宝くじの収益金は都道府県・政令指定都市の一般財源に入る。公共事業・社会福祉・防災など幅広い用途に使われる。
規模感(直近)
年間売上:約7,000〜8,000億円
収益金(地方自治体分):約3,000億円前後
地方税収全体(約40兆円)から見れば1%未満だが、「買う人が限られた自発的な負担」という点で逆進性が高い。低所得層ほど売上に占める宝くじへの支出割合が高い傾向がある。
なぜ人は買ってしまうのか
「愚か者の税金」と呼ばれる理由
確率・期待値を理解している人は宝くじを買わない。買うのは「もしかしたら当たるかも」という希望に判断を委ねた人だ。政府は「自発的な寄付」として課税せずに財源を得られる。批判的に言えば、数学リテラシーの低さに乗じた徴税ともいえる。