Q. 短期金利と長期金利って何がどう違うの?
A. 短期金利は日銀が直接決める。長期金利は市場の売り買いで決まる。決める主体がまったく違う。
短期金利(政策金利)=日銀が決める
銀行は毎日、顧客からの入金・出金・送金をさばいている。1日の終わりに「お金が余った銀行」と「足りない銀行」が出てくる。そこで銀行同士が「明日返す」約束でお金を融通し合う。これをコール市場という。
日銀はこのコール市場の金利(無担保コール翌日物金利)を「0.5%にする」と決め、市場操作でその水準に誘導する。これが政策金利の実態だ。
なぜこれを調整するのかというと、コール市場の金利が上がると、銀行がお金を調達するコストが増える。コストが増えれば、企業や個人への貸出金利も上げざるを得ない。借りるのが割高になれば借りる人が減り、世の中に出回るお金が減り、景気が冷える。逆に金利を下げれば、貸しやすくなり景気を刺激できる。日銀はこの仕組みを使って、景気やインフレを調整している。
長期金利(10年国債金利)=市場が決める
国債の売り買いを通じて、投資家たちが自然と決める金利。国債を買いたい人が多ければ価格が上がり金利は下がる。売りたい人が多ければ価格が下がり金利は上がる。日銀は直接コントロールしない。