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Q. 国の巨額な対外投資はどこから出ているのか?【2025年】

A. 主に2つの経路がある。性質がまったく異なるため整理する。

① 外為特会の外貨準備 — 借金して外貨を買っている

政府が政府短期証券(FB)を円建てで発行して円を調達し、外貨(主にドル)を購入して米国債等で運用するのが外国為替資金特別会計の仕組みだ。「貯金」ではなく「短期借入で運用している」構造で、外貨資産と政府短期証券残高がほぼ同規模で対応している。残高は財務省「外貨準備等の状況」として毎月公表されている。

特別会計の歳出に計上されているのは年間1.5兆円の管理・運用コストのみ。外貨資産の残高そのものは毎年ほぼ全額が借換のため年間フローに現れない。

② GPIF(年金積立金)— 保険料余剰の長期蓄積

特別会計でも一般会計でもない独立行政法人。現役世代が多く高齢者が少なかった時代、年金保険料収入が給付を大きく上回っていた余剰が数十年かけて積み上がったもの。将来の年金給付に充てる積立金であり「自由に使える資産」ではない。

2つの決定的な違い

外為特会GPIF
財源政府短期証券(借入)年金保険料の余剰
目的為替相場の安定将来の年金給付
自由に使えるか使えない(負債と対応)使えない(給付用積立)