Q. 不胎化介入ってなんだ?日銀はなぜ市場の円を吸い上げるのか?
A. 為替介入で市場に流れ込んだ円を、日銀が国債などを売って吸い上げる操作のこと。「介入の為替効果は残しつつ、市場の円の量は変えない」というのが狙いだ。
なぜ吸い上げる必要があるのか
円売り介入(政府がドルを買う操作)をすると、売った円が市場に流れ込み、世の中に出回る円の量が増える。これを放置すると金利が下がったりインフレになったりと、意図しない影響が出る。そこで日銀が動く。
不胎化 vs 非不胎化
不胎化介入(日本の基本スタンス)
日銀が余剰の円を吸収する。為替だけを動かし、マネーの量は変えない。「副作用を最小限にしたい」ときに使う。
非不胎化介入
日銀が吸収しない。円の量が増えたままになり、金融緩和と同じ効果が生まれる。「円安にしながら景気も刺激したい」局面で意図的に使うことがある。
日本の実例
2001〜2004年の大規模介入期(年間35兆円規模)は、量的緩和と組み合わせて意図的に非不胎化とした局面もあった。「為替介入」と「金融緩和」を同時に効かせる戦略だ。通常は不胎化が原則だが、どちらをやっているかは毎回同じではない。