お金の基本

Q. 国債ってなんだ?——政府の借金の仕組み

A. 政府が資金を借りるときに発行する「借用証書」だ。「◯年後に元本と利子を返す」という約束が書かれており、それを誰かに買ってもらうことで政府は資金を調達する。

国債とは何か

政府が「◯年後に元本と利子を返す」と約束して発行する証書だ。たとえば「10年後に100万円返す、その間毎年0.5%の利子を払う」という条件で発行する。これを買った人は、満期まで利子を受け取り、満期に元本が戻ってくる。

発行者政府(財務省)
返済期限(満期)2年・5年・10年・30年など
利子(クーポン)発行時に決まる固定金利
代表的なもの10年物(長期金利の基準)

なぜ政府は借金をするのか

税収だけでは歳出をまかなえないからだ。毎年不足する分を国債発行で補っている。

税収など約78兆円
歳出(使うお金)約115兆円
不足分 → 国債発行で調達約37兆円

誰が買うのか

国債は入札で金融機関が購入し、その後、様々な主体に渡る。

銀行・証券会社が入札で購入する(最初の買い手)
生命保険会社・年金基金が運用資産として保有する
日銀が金融機関から買い取る(これが量的緩和)
外国人投資家(全体の約7%)

日本国債の約9割は国内で保有されている。これが「日本は借金が多くても安定している」と言われる理由の一つだ。

どうやって返すのか

満期が来た国債の元本は、新たな国債を発行して調達した資金で返す(借り換え)。毎年の利子は歳出の「国債費」として支払われる。つまり借金を別の借金で返し続けている状態だ。

満期が来た国債新しい国債を発行その資金で返済残高は積み上がり続ける

お金(日本銀行券)との関係

国債とお金(日本銀行券)はどちらも「負債の証書」だが、発行主体が違う。国債が市場に出回り、日銀が買い取ることで、お金が生まれる。

政府が国債を発行

(政府の負債)

民間金融機関が買取り

日銀が買取り

日本銀行券を発行

(日銀の負債)