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Q. 年金保険料、払った分は老後に戻ってくるの?

A. そのままは戻ってこない。日本の年金は賦課方式——今払った保険料が自分の口座に積み立てられる仕組みではなく、今月の高齢者への給付に使われる「現役世代から高齢者への仕送り」だ。

「積立」ではなく「仕送り」の構造

現役世代保険料を払う今の高齢者が受け取る
将来の現役保険料を払うあなた(将来)が受け取る

自分が老後に受け取れるかどうかは、その時に現役世代が何人いるかにかかっている。

少子化が直撃する理由

1970年代は現役世代約9人で高齢者1人を支えていた。今は約2人で1人。 支える側が減ると、受け取れる金額を下げるか、保険料を上げるしかない。 この調整を自動で行う仕組みがマクロ経済スライドで、物価が上がっても年金は上がりにくく設計されている。

それでも年金に意味はある

年金の本質は「長生きリスクへの保険」だ。 自分で貯蓄すると「いつ死ぬかわからない」ため、いくら用意すればいいか計算できない。 年金は死ぬまで受け取れる保証があるため、長生きすればするほど元が取れる。 また、障害年金・遺族年金として現役世代の途中で障害を負ったり、家族が亡くなった場合にも機能する。

「払い損かどうか」は世代や受給期間によって大きく変わる。制度として完璧ではないものの、個人の貯蓄だけでは難しいリスクをカバーする社会的な安全網として機能している。